遅延損害金の利息-金利の知識-

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遅延損害金の利息<金利の基礎知識>

目次

遅延損害金とは

遅延損害金の算定はどうやってされているの?

遅延損害金と利息制限法

損害賠償額の予定がない場合

遅延損害金とは

金銭貸借契約を結ぶ際の契約項目には必ず「返済期日」があります。この返済期日の約束を守らなかった場合、借主の義務を果たせなかったとして『債務不履行』となり、損害賠償を負うことになります。

借金返済で債務不履行があった場合の損害賠償のことを一般的に『遅延損害金』とよんでいます。

遅延損害金の算定はどうやってされているの?

損害賠償は、債務不履行によって実際に発生した損害を賠償するのが原則ですが、その損害がどのくらいの額になるのかを算定することはかなり難しいことです。

裁判では鑑定人に損害額の算定をさせるなど、費用も時間も相当費やすことになります。

そこでこのような手間を省くために、契約時に将来発生するかもしれない債務不履行による損害額を予定しておきます。

そして、実際に債務不履行があった場合、その損害額がどのくらいであるかにかかわらず、予定した額の損害賠償を支払うことにする特約をすることが認められています。

これを損害賠償額の予定といい、遅延損害金になります。

遅延損害金と利息制限法

通常、遅延損害金は「約低金利の○○倍の遅延損害金を支払う」と定められます。

利息制限法は、利息と同様に遅延損害金にも制限を設けており、制限利率の1.46倍までとしています。これを超える遅延損害金の定めは、超える部分については無効となります。

■利息制限法による遅延損害金の上限はこうなります

■借金が10万円未満の場合
年率 20%×1.46 = 29.2%
 
■借金が10万円以上100万円未満の場合
年率 18%×1.46 = 26.28%
 
■借金が100万円以上の場合
年率 15%×1.46 = 21.9%

損害賠償額の予定がない場合

利息制限法では、遅延損害金に関する規定を「損害賠償額の予定がある場合」としていますので、予定がない場合は適用を受けません。

判例でも遅延損害金の予定が契約で定められていない場合には「貸付金が利息制限法以上のときの遅延損害金は利息制限法一条一項所定の制限額までに厳粛される利息の額と同額」としています。

遅延損害金の定めがない場合には、制限利率と同率としか認めていません。

遅延損害金に限らず、現在までに支払った元金と利息が、貸金業者に支払い過ぎていないか確かめる方法があります。